祝園神社の「いごもり祭」(令和2年)
いごもり祭 見学案内
■「御田の儀」… 令和2年1月19日(日曜日)午後7時頃より
■「綱曳の儀」… 令和2年1月20日(月曜日)午後3時頃より
祝園神社
<所在地> 精華町大字祝園小字柞ノ森1番地
<連絡先> 0774-94-3770
※祝園神社および周辺地区内には、駐車場・駐輪場等はありません。見学される際は、公共交通機関または祝園駅・新祝園駅より徒歩(20分程度)等でお越し下さい。
▼祝園の居籠祭[府指定無形民俗文化財]
祝園神社は、崇神天皇に敗れた武埴安彦(たけはにやすひこ)の亡魂を鎮めるため、春日大明神を勧請して創立したと伝わっており、正月に行われる居籠祭(いごもりまつり)は奈良時代の起こりと伝えられる神事で、「音無しの祭」ともいわれる天下の奇祭として京都府の無形民俗文化財の指定を受けています。
毎年、年が明けて最初の「申(さる)」の日から、3日間に渡って行われ(一月に申の日が3回ある年は中の申になります)、2日目に大松明(おおたいまつ)を先頭に祭場へ向かう「御田の儀」が、3日目には竹で邪鬼をかたどった綱を引きあう「綱曳の儀」という神事が行われます。
なお、1日目に行われる「風呂井の儀」は非公開となっており、他見を許しません(2日目「御田の儀」では、大松明の巡行のみ見学が可能となっています。祭場である神田での神事は非公開です)。
かつては祭りのあいだ住民は神を迎えるため、決して音をたてないように家の中に籠ることになっていました。開閉の音がしないよう扉は開けたまま、料理は一切せずに作っておいた精進料理を食べ、水もくみ置きしておいたそうです。また、牛や馬などの家畜は期間中は遠くの親類に預けたと言います。
静まりかえった冬の夜、大松明を持って神主らの一行がさまざまな儀式をとりおこなう様子は、とても神秘的です。
現在は、物音を立てないよう工夫する風習は廃れてきましたが、祭は絶えることなく受け継がれ、新春に神様を敬う気持ちは地域にしっかりと根付いています。