Phase 1　測量そくりょう（土地とちの形かたちや、面積めんせきを測はかる）

調査ちょうさの前まえに、今いまの地形ちけいや、土地とちの使つかわれ方かたを記録きろくします。
調査ちょうさする範囲はんいを区切くぎります。

 

Phase 2 表土ひょうどをはがす（表面ひょうめんの土つちを取とり除のぞく）

機械きかいを使つかって、表面ひょうめんの新あたらしい地層ちそうを取とり除のぞき、昔むかしの生活せいかつの「あと」が残のこる部分ぶぶんまでほります。

写真１：ショベルカーが登場とうじょうすると、現場げんばで作業さぎょうする人ひとたちもテンションが上あがります。

写真２：ショベルカーの大おおきなショベルで、表面ひょうめんの土つちをそっとけずる技術ぎじゅつはまさに「神業かみわざ」です。

 

Phase 3　発掘はっくつ（土つちの中なかのものをほり起おこす）

ここからは人ひとの力ちからでほっていきます。地面じめんを少すこしずつけずり、昔むかしの生活せいかつの「あと」を探さがします。ほりすぎたら遺跡いせきがこわれてしまうので、実じつは一発いっぱつ勝負しょうぶです。

 

写真３：これは建物たてものの柱はしらのあとでしょうか？　作業員さぎょういんは、地面じめんの色いろの違ちがいを見みわけて、昔むかしの生活せいかつの「あと」にスプレーなどで目めじるしをつけています。こうすることで、ほりやすくなります。

写真４：また、雨あめが降ふったあとは地面じめんがぬかるんで大変たいへんです。

写真５：作業員さぎょういんたちは、地面じめんを少すこしずつ削けずって、色いろの違ちがうところを探さがします。夏なつも、冬ふゆも、手作業てさぎょうで行おこないます。

写真６：昔むかしの人ひとが穴あなをうめたあとが見みつかると、作業員さぎょういんたちは深ふかくほって中なかをさぐり、くわしく調しらべます。そこから、昔むかしの人ひとが使つかった土器どき（土つちで作つくった器うつわ）などが見みつかることもあります。

 

Phase 4 記録きろく・撮影さつえい

見みつかったものを図面ずめんに描かき、測量そくりょうして、位置いちを正確せいかくに記録きろくします。また、遺跡いせきの様子ようすを写真しゃしんに撮とります。

 

写真７：作業員さぎょういんは、高たかいやぐら（台だい）の上うえにのぼって写真しゃしんを撮とります。

また、調査ちょうさした場所ばしょの全体ぜんたいも写真しゃしんに撮とります。遺跡いせきの周まわりも写真しゃしんに写うつってしまうので、草くさかりやおそうじもしています。

これでおわりでしょうか？　いえ、実じつはまだやることがあります。

 

Phase 5 整理せいり・報告書ほうこくしょ作成さくせい

見みつかった遺構いこう（建物たてものの柱はしらの穴あなや溝みぞなどを指さします）や、遺物いぶつ（見みつかった土器どきなど）を整理せいりし、報告書ほうこくしょを書かきます。

 

写真しゃしんの場所ばしょ：畑はたノ前まえ東ひがし遺跡いせき

作成さくせい：精華町せいかちょう教育委員会きょういくいいんかい生涯学習課しょうがいがくしゅうか

協力きょうりょく：株式会社かぶしきがいしゃ文化財ぶんかざいサービス