京都府登録有形文化財
武内神社「本殿」
たけうちじんじゃ/ほんでん
各時代の技術が融合した本殿
精華町のほぼ中央にある北稲八間地区は、緩やかな斜面に細い街道が連なり、今も昔のたたずまいを残しています。この地区の見晴らしの良い場所に、石清水八幡宮から神をうつしまつった、鎌倉時代の創建と伝わる武内神社があります。
有形文化財に登録されているのは本殿。棟札(むなふだ:建築の記念に内部に付けられた木札)から江戸時代に建てられたことがわかっていますが、木の組み物や飾りの細工に、鎌倉時代や室町時代の技術が多く残されています。江戸時代の建築に、より古い伝統の技を融合させていることが、この本殿の一番の特長です。
2004(平成16)年には、板壁に描かれた江戸時代の壁画が復元され、人々の篤い信仰心を見て取ることができるようになりました。
※本殿は通常公開されていません。
石清水八幡宮からの使者を騎乗のまま受け入れるため、正面入口天井が高い珍しいつくりの拝殿。
手前の砂山は子ども相撲の土俵を作るためのもの。
本殿に描かれていた相撲の壁画を写した絵馬
人々に愛されている武内神社
境内全域が京都府の文化財環境保全地区に指定。湧き水が豊富。