精華町指定有形文化財
安楽寺「阿弥陀如来坐像」
あんらくじ/あみだにょらいざぞう
有名仏師の様式を残す
有形文化財の阿弥陀如来坐像は、高さは約90センチ、ふっくらとした頬姿の典型的な「定朝様」(じょうちょうよう)の仏像です。
定朝は、平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像を制作したことで知られる仏師です。活躍したのは平安時代中期、藤原氏が栄えたころです。定朝の死後も、その彫刻様式「定朝様」の仏像が多く制作されました。
安楽寺の阿弥陀如来坐像もそのひとつとして、平安時代後期(12世紀中ごろ)に作られたようです。
下狛の谷地区の小高い丘の上に建っています。
その由来は、室町時代末期と伝えられます。
安楽寺ご本尊が阿弥陀如来坐像です。