精華町指定有形文化財

蓮台寺「薬師如来立像」

れんだいじ/やくしにょらいりゅうぞう
愛らしい、かわいい仏様

蓮台寺 薬師如来立像
南稲八妻地区にある蓮台寺。明治時代の記録には、かつて近くに願成寺(がんじょうじ)という寺があり、その寺が閉じられた際に仏像や仏画がうつされたとあります。

有形文化財である薬師如来立像も、もとは願成寺にあったようです。この像の高さは、わずか52センチ。ふっくらとした身体つきで、微笑んでいるような表情をうかべた、なんとも愛らしい仏像です。左の手のひらに小さな薬壺を載せています。制作時期は平安時代前期の9世紀後半と推定され、町内でもっとも古い仏像のひとつです。

蓮台寺西山浄土宗のお寺です。

蓮台寺額1593(文禄2)年に、青蓮庵から「蓮台寺」に名を変えました。