選別と俵つめ

唐箕
唐箕(とうみ)
唐箕は風の力を利用し米を選別する農具です。もみすりした米を唐箕の上の口に注ぎ、ハンドルを回して羽根板を回転させると、重い米つぶは注ぎ口に近い右側の口に落ち、軽い米つぶは遠い左側の口に落ち、「もみがら」は左端から外へふき飛ばされます。

整理番号:1308 採集地:下狛僧坊 備考:「発売元南山城川西村僧坊」「[正に山印]農機具商会製作」、ラベル「標記 新案特許第八六二三九号 大正式唐箕朝日号 京都府相楽郡狛田電停[ ] 農具商会 山際[ ] 昭和」

コラム:唐箕のブランド「山際式」  昔の写真:唐箕


万石通し(まんごくどおし)
万石通し(まんごくどおし)
もみすりした玄米のなかにまじっているもみやくず米をより分ける農具です。上の注ぎ口に米を入れると、ななめの金網(かなあみ)をすべり落ちる間に、小さなくず米は編み目をぬけ落ち除かれます。

整理番号:1334 採集地:川西小学校 備考:「新案山際式万石篩」「山キワ式」「大正八年拾月新調」
地域名称:ベイセンキ〔米選機〕(滝ノ鼻・里・東畑)

昔の写真:唐箕と万石通し


俵編み機(たわらあみき)
俵編み機(たわらあみき)
俵やコモを編むための道具です。経糸(たていと)となる縄の両端に槌の子(つちのこ)という部品を結びつけ、俵編み機の横木にかけ、緯糸(よこいと)となる稲わらをあてがって俵やコモを編んでいきます。

整理番号:124

昔の写真:こも編み


俵
俵
俵(たわら)
米をつめるわら製の容器です。筒形(つつがた)の胴体(どうたい)の両端に桟俵(さんだわら)という丸いフタをして全体を縄でしばります(写真は縄でしばる前の状態)。俵(たわら)の数を数える単位の場合、俵(ひょう)と読みます。

整理番号:330

昔の写真:祝園村青年団運動会俵かつぎ競争


俵締め機(たわらしめき)
俵締め機(たわらしめき)
米をつめた俵を縄でくくるとき、俵がゆるまないよう、しっかりと締めつける道具です。

整理番号:285


漏斗
漏斗(じょうご)
漏斗(じょうご)
俵に米をつめるとき、米がこぼれ出ないよう、漏斗の下のせまい口を俵の端に差しこみ、上の広い口から米を注ぎます。

整理番号:1663 採集地:菅井
地域名称:クライヌケ(菅井)


箕(み)
箕(み)
脱穀したもみをすくい受けたり、運んだり、漏斗に注いだり、さまざまな使い方をしました。

整理番号:159 採集地:北稲八間


一升枡(いっしょうます)
一升枡(いっしょうます)
米1升を量るための枡です。1升は約1.8リットルにあたります。1升ビン1本と同じ分量が入ります。

整理番号:862 備考:焼印「大橋特別製」「穀用一升」


一斗枡
一斗枡(いっとます)
米1斗を量るための枡で斗枡(とます)ともいいます。1斗は1升枡10個分で約18リットルにあたります。写真のような丸い筒形のほか、四角い一斗枡もあります。

整理番号:732 備考:焼印「穀用壱斗」


斗棒(とぼう)
斗棒(とぼう)
一斗枡で米の分量を量るとき、多めに盛っておいた米を枡のふちの高さですり切るために使う棒です。

整理番号:854 採集地:(南稲八妻)
地域名称:ハンボウ(滝ノ鼻)

コラム:枡と俵の関係