草取りと稲刈り

雁爪
雁爪(がんづめ)
田植えの後は、何度も草取りをしました。草取りには、土をほぐし返して空気を入れることで稲の成長をうながす役割もありました〔=中耕:ちゅうこう〕。雁爪は草をけずり取る農具で、はいつくばるような姿勢で使いました。

整理番号:370 採集地:東畑(郷土資料館)
地域名称:テグワ(滝ノ鼻)・シホンヅメ(滝ノ鼻)・クマデ(菅井)


除草機
除草機
除草機(じょそうき)
柄(え)の先にある船形の足に鉄製のツメがいくつも取りつけられた除草機です。柄をおしながら草をけずり取りました。雁爪(がんづめ)と異なり、立った姿勢で作業をすることができました。

整理番号:1331 採集地:川西小学校


回転式除草機

回転式除草機(かいてんしきじょそうき)
柄の先に回転式の歯車がついた除草機です。柄を手でおして歯車を回転させ、土を起して草を取り除きました。「田打ち車」ともよばれました。

整理番号:1330 採集地:川西小学校 備考:銘板「登録商標 イガハラ式 中耕除草機 井河原農機株式会社」

昔の写真:回転式除草機

★体験者の声
草取りの思い出
昔〔昭和20年代頃〕は、田植えが終わってから稲刈(いねかり)までの夏の間に4~5回、田の草取りに入りました。除草機はだいたい3回使いました。
まず〔No.1330のような〕回転式除草機を使い、田んぼの縦方向と横方向の2回除草をやりました。回転式除草機でゴロゴロとちょっと行ってはバックして小さいうき草をすくいました。
3回目に〔No.1331のような〕船形の除草機で縦方向に1回だけならしに使いました。船形の除草機の裏にはツメが付いており、前におして手前に引くと裏のツメで除草できました。
このほか、「地ならし」といって稲の根株に空気を入れるために、手で2回〔縦と横〕草取りに入りました【滝ノ鼻】。


鳴子(なるこ)

鳴子(なるこ)
実った稲を食いあらすスズメを追いはらうおどしの道具で、田に張った縄に鳴子を何枚もつり下げておきます。スズメがこのしかけにふれると、鳴子がゆれてガラガラと音が出ます。

整理番号:646 採集地:東畑郷土資料館 備考:説明ラベル「№27 雀追いガラン」、説明ラベル「スズメ追」


鋸鎌(のこぎりがま)
鋸鎌(のこぎりがま)
ノコギリのような歯を持つ鎌で、稲刈に使います。

整理番号:1323 採集地:京田辺市大住

昔の写真:鎌で稲を刈る


稲木(いなき)
田んぼに棒を組んで横木をわたし、刈り取った稲の束をかけて、天日で乾燥(かんそう)させました。
昔の写真:稲木