昔の食事道具

はじめに

昔の人びとは、どのような道具を使ってごはんを炊(た)き、料理(りょうり)を作り、食事をしていたのでしょうか。ふだんの食卓(しょくたく)や、特別(とくべつ)な日のごちそうでは、どんな道具が用いられていたのでしょうか。ここでは、江戸時代(えどじだい)のおわりごろ〔今から190年くらい前〕から、昭和40年代ごろ〔今から50~40年くらい前〕まで精華町内(せいかちょうない)で使われていた食事の道具を中心に紹介(しょうかい)します。
 家庭の食卓のようすも時代とともに大きく変化(へんか)してきました。昔の食卓の雰囲気(ふんいき)を伝(つた)えるため、ここに取り上げた道具を実際(じっさい)に使った方からお聞きした体験談(たいけんだん)もあわせて紹介します。
昔の食生活をふり返ることで、これからの食文化のあり方を考えるきっかけとしていただけたら幸いです。

※体験談は、原則として平成24(2012)年に聞き取りを行った内容に基づいています。

○ご飯を炊く
米揚げざる、釜、かまど、ガス炊飯器、電気炊飯器、おひつ、おひつふご、飯籠(めしかご)
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○調理の道具
大根おろし、七輪、焙烙(ほうらく)、鮨型(すしがた)、まな板、蒸籠(せいろ)、桶(おけ)、杓子(しゃくし)

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○日常の食卓
箱膳、ちゃぶ台
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○重箱とお膳~特別な日の食事~
重箱、湯桶(ゆとう)、入れ子、提重箱(さげじゅうばこ)、食い初め膳、朱塗りの膳、黒塗りの膳、木箱に入った揃いの膳
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○お茶とお酒
煎茶道具、茶臼、たぬきの置物、通い徳利、通い帳、ちろり、盃(さかずき)、鉄瓶
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