千歯扱きの歯
千歯扱き(せんばこき)の歯には2つのタイプがありました。
写真を見比べると、1〔No.521〕は平べったい歯で、2〔No133〕は丸みを帯びた歯です。また、2は1よりも歯と歯のすき間が広くなっています。
1は稲扱き用、2は麦扱き用として使い分けられていました。麦わらは稲わらよりも太いので、麦用の千歯扱きのほうが稲用よりも歯と歯のすき間が広く空けてありました。
千歯扱き1 整理番号:521 備考:焼印「専□特許第五五九七號 彎形稲扱 神戸日本農具製造株式会社」、墨書「大和国檪本町中川商舗」
千歯扱き2 整理番号:133 備考:墨書「有功改良丸内麦扱」